エコキュートの特徴
エコキュートの構造は、ヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成されたものとなっています。10MPaを超える高圧に対応するためにヒートポンプユニットのコンプレッサーは2重構造の2段圧縮となっており、基本的に1段目の圧縮吐出圧力と2段目の圧縮部の外側を加えて圧力で押さえ込む設計になっています。
エコキュートの最近の使用例では深夜電力を利用することが多くなっており、そのため給湯にかかる光熱費が抑制されています。エコキュートの機器自体はタンクに温水を貯める貯湯式で、燃焼型給湯機器と比較すると高価なのですが、割安な深夜電力のみを使用すれば運転費用を低く抑えて、これでカバーできます。
ヒートポンプの構造特性上、気温が高い時に稼働させる方が理論上は消費エネルギーが少なくて済むのですが、オール電化住宅などで用いられる時間帯別電灯契約や季節別電灯契約があるので、光熱費だけをとらえると深夜電力を用いた方がかなり安価となるのです。
それ位時間帯による電力使用の波が大きいわけで、そんなことから、電力会社や電気設備業者では、オール電化住宅の主力設備としてエコキュートの導入に力を入れるようになってきています。
機器の価格も当初は相当に高かったのですが、生産台数も増加し、最近の通信販売などでは電気温水器と同程度レベルにまでなってきているので、今後も利用者はもっと増えると見込まれています。これに加えて、導入に関する補助制度があるので、注目度も一層高くなっています。